【その1】国家試験に受験・合格する
一陸特の国家試験は、日本無線協会によって6・10・2月の年三回実施されています。無線工学や電波法に基づく法規などに関する試験が行われています。合格率は30%~40%ほどとなっていて、試験受験料は6,300円です。おそらく多くの人が利用する一番メジャーな取得方法でしょう。ちなみに令和2年度の国家試験の実施結果は、申請者数 6,462人、受験者数 4,986人、合格者数 2,122人、合格率 42.6%となっています。
【その2】養成課程(長期養成課程)を修了する
国から認可を受けた企業・団体が実施している養成課程です。こちらを受講し、試験に合格することで取得可能です。ですが、そもそもの受講基準(工業高校の電気科または電気通信科卒の人と同等以上の教養を受けていること、または選抜試験に合格する事。)が高い傾向にあります。数学・電気物理・電気回路の基礎・電子回路の基礎の四項目の多肢選択方式で実施されます。無線工学は48時間以上、法規は6時間以上の授業時間数が規定されています。近年ではeラーニング授業を行う団体も増えてきているようです。受講要件が揃うのであれば、養成課程の受講も十分検討の余地があると思います。
【その3】無線通信などの科目学校で履修し卒業する
あらかじめ総務大臣が認可を与えた大学等(短期大学を除く)において、規定の科目を修了して卒業すれば、申請のみで資格を得ることができます。学校・学科・科目については指定されていますが、いずれも工学部の情報通信専攻部門が多くを占めています。もし、一陸特の取得を検討している場合は、事前に大学等に確認しておきましょう。
一陸特は、一級陸上特殊無線技士を略した呼び方です。総務省が定める無線設備の操作を扱うために必要な資格です。